インテリアの着こなしを変えてみる
2017.8.24 Thu.
インテリアにも着こなし方がある?!
学生服を着ていた時代がありました。
制服。
懐かしいですね。
誰にでも若い頃というのはあるものです。
皆さんも、詰襟やセーラー服をきていた時代がありますでしょう?
そんなに遠い昔じゃないでしょう。
いや遠い昔ですか。
え、今も着ているのですか。
え、昨日も着ましたって?
・・・そうですか。
世の中いろんなご趣味がありますね。
深くは聞かないことにしましょう。
私が高校生のころは、
地面までひきずるほど長くしたスケバン風がかっこよくみえていた時代が終わり、
スカートは短いほうがかわいいよねと、流行がシフトし始めていたころでした。
校則規定では「スカートの長さはふくらはぎまで」となっていたのを、
少しでも短くしたくてウエストのところで何重にも折り返したりしたものです。
それでも膝くらいの長さでしたので、
今の女子高生のおパンツが見えそうな短さに比べれば控えめだったと思います。
全員同じ制服を与えられていても、
着こなしが違えば印象も違いました。
お洋服ってそうですよね。
シャツをちゃんとしまうのか、ベロンと外に出すのか、それだけでも変わりますし、
ネクタイの結び方、袖の折り方、襟の開け方、
きれいにアイロンがかけられているか、それともシワシワなのか、とか。
着こなしひとつでその人の品性、知性、地位、暮らしぶり、性格・・・そんなものが表現されてしまうのではないでしょうか。
言い過ぎでしょうか?
いえ、身なりはやはり人となりを表していると感じます。
インテリアにも実は「着こなし」があります。
あると思います。
整え方、といえばよいでしょうか。
本棚に並んだ本の向き、高さ、表紙の揃え方。
その人なりの法則にしたがって整然と並んでいるのと、
出っ張らせたり引っ込ませたりランダムにリズムを生み出していく場合、
あるいはただ乱雑に散らかっているだけの場合、
それぞれに印象は全く違います。
カーテンの束ね方もそうでしょう。
クシャっとラフなまとめ方をした場合と、
ドレープのヒダを美しく整えてきっちりまとめるのとでは全然違います。
どのように魅せたら素敵だろうかというのは、住んでいる人の感性に沿って表現されていくものです。
タッセルの位置を下にするのか上にするのか、それだけでも違います。
椅子の向き、
お皿の並べ方、
壁にかけた額縁の水平垂直がちゃんとなっているか。
神経質になる必要はありませんが、
お洋服を着るときにネクタイが曲っていたらなおしますでしょう?
ストッキングが伝線したら履き替えるでしょう?
お部屋もそれと同じですから、
ちゃんと「魅せたい形」を意識して日々暮らしていくのが良いのです。
お部屋を見渡してみてください。
ちょっとだけ着こなしを変えてみませんか。
■カーテンの束ね方を整える
■本棚の本を並べ直す
■絵や時計が曲っていないか、水平垂直を正す
■花瓶や鉢、正面が前に向いているか正す
■ペシャンコになったクッションをポンポンとふくらます
■半開きになっている扉や引き出しを閉める
■椅子を机にむけてまっすぐにする
■ずれたラグマットをまっすぐに正す
同じお部屋でも違う表情が出せることにきっと気づくはずです。
