にんく
「人工(にんく)」は、日本の建築業界で用いられる専門用語で、職人の日当を指します。工事費や作業費を計算する際の基準として活用されており、建築業界における重要な指標の一つとなっています。
たとえば「1人工(いちにんく)」は職人1人が1日作業したときの人件費であり、「半人工(はんにんく)」は職人1人が半日作業をしたときの人件費という意味です。
国土交通省で労務単価を表示してあり、令和6年2月16日発行の資料によると以下のような指標になっています。
大工さん 27,721円
左官職人 27,414円
鳶職人 28,461円
など
昨日の現場、午前中で終わったんだから、半人工で請求してくださいね
そりゃないっすよ。午前中で終らせたのは俺の能力があったからですよ。ニンクしっかり請求させてくださいよ・・・
作業量をあらわす
さらに、「1人の職人が一日にできる作業量」の目安としてもこの言葉は使われます。
たとえば30人工という言葉は「1日で終わらせるなら30人は必要な仕事量だよ」という意味です。つまり実労働日数30日をあらわします。1人の職人が30日作業するのも30人工ですし、5人の職人が6日間作業するのも30人工です。
人工は、職人のスキルによって差がでます。手際のいいベテランの職人なら3日で終わる現場(3人工)でも、経験の浅い職人だと5日かかる(5人工必要)場合があります。現場監督や工務店の親方は、各職人の能力を見極めながら人工を計算し、工事工程を組んでいきます。
今度の現場、寅さん、入れるかい?
来月だろ?大丈夫っす
ヤスも連れてこれるっす
それは助かる!寅さんとヤスがいるなら、はえーや
10人工でいけそうだな 2人で5日で仕上げちまおう