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つきいた

突板(つきいた)とは、木材の表面を薄くスライスした板材のことを指します。一般的に、厚さは0.2mm~0.6mm程度と非常に薄く、主に高価な無垢材の代替として使われることが多いです。

突板は天然木をスライスして作られるため、見た目や触り心地は無垢材に近く、木目の自然な美しさを楽しむことができます。無垢材よりも材料コストが抑えられるため、比較的安価に高級感のある仕上がりを実現できます。無垢材は湿度や温度の変化によって反りや割れが発生しやすいですが、突板は基材(MDFや合板など)の上に貼り付けて使用するため、安定性に優れています。ただし、表面が薄いため、無垢材と比べて傷つきやすい、深い加工(削り直しなど)が難しいといったデメリットはあります。

突板は「天然木の魅力を手軽に取り入れたい」というニーズに応える、家具・インテリア業界に欠かせない存在です。高級感とコストバランスの両方を重視する現代のインテリアデザインにおいて、突板は重要な役割を果たしています。

しかし、近年は、印刷加工技術が向上し、天然の木目を精工に再現することが可能になりました。木材を伐採する必要がなく、サステナブルな時代において、突板が印刷に代わる日も遠くはないかもしれません。


主な用途:
家具やインテリア、建材全般
テーブルやキャビネットの表面
扉や壁面パネルの装飾
高級感を求めるフローリング材