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あーるでこ

アールデコ(Art Deco)】とは、1920年代から1930年代にかけて世界的に流行した装飾美術およびデザイン様式のことです。
1925年のパリ万国博覧会(Exposition Internationale des Arts Décoratifs et Industriels Modernes)から名付けられました。この博覧会で「モダンな装飾芸術」として紹介された【アールデコ】様式は、建築、インテリア、家具、ファッション、ジュエリー、ポスター、映画、さらには自動車や家電製品のデザインにも影響を与え広まりました。

アールデコの世界観は「華麗なるギャツビー(アメリカ2013年)」や「シカゴ(アメリカ2002年)」「グランドホテル(アメリカ1932年)」などの映画にみてとれます。

アールデコの特徴

幾何学的なデザイン
装飾には自然のモチーフ(花、葉、動物)も取り入れられますが、アールヌーヴォーのような有機的な曲線ではなく、幾何学的に抽象化された直線や鋭いジグザグ(稲妻模様)、三角形、放射状のサンバースト(太陽の光線)などを用います。



シンメトリー:
左右対称のバランスが重視され、構造がはっきりしています

豪華な素材:
金属、ガラス、大理石、象牙、などの高級素材を使います

大胆で鮮やかな色使い:
赤、青、金、銀、黒などを使用したコントラストのはっきりした配色が特徴的です

アールデコなデザイン

ケープタウンのホテル
アールデコな入り口
ポルトガルの
アールデコな建物
画像:シャッターストック
アールデコ調のリビング

代表的な、アールデコの建築

クライスラービル(ニューヨーク)
1930年
エンパイア・ステート・ビル(ニューヨーク)
1931年
シャンゼリゼ劇場
フランス
1913年



トレンドの再燃

前述の通り【アールデコ】は、1920~1930年代のデザイン・様式ですが、近年注目され人気が出てきました。きっかけのひとつは、インテリアの国際見本市「ハイムテキスタイル2019」(ドイツ:フランクフルト)です。

「ハイムテキスタイル2019」で提示されたトレンド提案の中に、【EMBRACE INDULGENCE】がありました。もう一度1920〜30年代の古き良き時代に戻り、アールデコ調でクラシカルな雰囲気をベースに、現代の軽やかなエッセンスをミックスしませんかという新しいインテリアスタイルが提案されたのです。具体的には、バーガンディ、ダークブラウンなど伝統的で重厚感のあるカラー、幾何学柄、ハンドクラフト的な温かみを感じさせるもの。閉塞感のある現代に一石を投じ、以降、日本でもアールデコを意識した家具や壁紙の発売が続くようになりました。

ハイムテキスタイル2019

ハイムテキスタイル2019
ハイムテキスタイル2019
トレンドエリア




アールデコのスタイルは「グラマラスなホテルライクなデザイン」や「クラシックなモダンインテリア」などに取り入れられています。

参考ビフォーアフター

既存の「北欧インテリア」の部屋を、「アールデコ」風に模様替えしたものをご紹介します。これは、インテリアコーディネーター達ならではのお遊びでした。

お部屋を提供したのは:MAKOさん
インテリアコーディネートの依頼・相談ならLaughstyle(ラフスタイル / MAKO) 東京・埼玉をはじめ全国対応

コーディネートをしたのは:三宅利佳さん
インテリアコーディネート、リフォームの依頼は|jayblue

アールデコは、グラマラスでドラマチックなスタイルです。

関連用語

アールヌーヴォー
ハイムテキスタイル
メンフィス
バウハウス