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JAPANTEX2013&off meeting (2013.10)

2013/10/23からの3日間、東京ビッグサイトにて
インテリアの見本市「JAPANTEX」が開催されました。

主催の日本ファブリックス協会のサイトにアップされていましたが
今年は「約27,000名」の来場があったそうです。

年に1度の見本市、国内や海外のさまざまなインテリアのトレンドが見れるということで
昔は特別な感覚をもって毎回楽しみしていた記憶があるのですが・・・
年々規模が縮小し、来場者数も減少の傾向にありまして、
実際、先に見に行かれた人に
「どう?今年の見どころ、おもしろいものありました~?」と聞いても
みんな口をそろえて「いや。全然ない」・・・とお答えになるのが現状。

私自身も、ビッグサイトに足を運び、まるまる1日会場をうろつきましたが
全体としては心ときめくような感覚はわきあがってこないのです。

ですが、そんな中でも、ご紹介をしたい出展ブースはいくつかありました。

簡単に、2013のレポートです♪

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スミノエ・・・というのは、私はカーテンやカーペットなどをお客様にご提案する中で
選択肢の一つとなっているメーカーさんなのですが、
創業130年、会社設立「100周年」なんだそうです。

そんなわけで、スミノエの展示ブースは商品のラインナップだけではなく
「住江織物歴史博物館」?とでもいうような別途コーナーを設けての
会社の歩み・歴史のご紹介がありまして、記念パンフレットを配布していました。
(画像は、パンフレットの1ページ目を開いたところ)

スミノエはもともと絨毯からスタートしている会社です。
近代国家づくりに貢献し、明治の名だたる建築にカーペットを納入し、
路面電車、国鉄、バスや自動車の座席としての内装材の提供・・で、今日につながっています。
ちなみに現在の事業の半分以上は自動車の内装材なんだそうです。

私はここ最近、カーテンを選ぶ際に、
国産メーカーの中では、スミノエをオススメすることが多くなりました。
モダン、カジュアル、クラシカル・・・・と、テイストの違う生地が
なんとなくバランスよく見本帳に入っているし、デザインも悪くないと思うんです。


(カタログから抜粋)

少しだけクセがあるんだけれど、
冒険はしたくないんだけれど、無難な無地のカーテンじゃ味気ないな、と思うお客様にも
「これならいけるんじゃないかな」といういい具合のデザインが、ある。

こちらが今年の展示ブースのカーテンエリア。

(画像はサイトから拝借)
お花が咲き乱れるようにたくさんの植物柄の生地・・・とても可憐で華やかなな印象でした。
リバーシブルで提案できる表と裏の色が違う生地などもあり、
さまざまなカーテンデザインを提案するのにはとてもつかいやすいと思いました。

ディズニーのシリーズも充実しています。

今年のトレンドの一つとして、
「心にときめきを誘うもの」「生きている実感を与えるような」ものが流行します、という発表が
どこかでありましたっけ。

キレイな色、とくにグリーンカラーや植物的な柄・・・というのは
まさにそれに当てはまるものだと思います。
ブース内にもそこそこ人が集まっていまして
「へぇ、かわいいねー」なんてつぶやいている人もちらほら。
スミノエのカーテンは、ちょうどいい具合のデザインとトレンド感があって、
オススメしやすいメーカーだと思ってるんです。

ところで。
スミノエが納めてきた数々の製品の中に、
戦艦大和の艦長室のカーペットがありました。
創立100周年を記念して、このカーペットを復元したんだそうです。
スミノエのショールーム以外では、
来年の1月27日まで、広島県呉市の大和ミュージアムに展示されているようですので
お近くの方はのぞいてみてください。

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こちらはサンゲツのブース。
ひときわ広い場所を確保し、ひときわ「お金をかけたなぁ」という印象で
さすが、テレビCMでも見かけるし、
一般のお客様の知名度が最も高いインテリア会社(?)だわと感じるわけです。


(山本美月さんが出演する「サンゲツカーテン」のCM「ファッション」編)

ブース内に入るとすぐ、足元にカーペット。
きらきらとラメの入ったストライプ柄がとてもセクシーなカーペットでした。

新作カタログ「Mine」の発表にあわせた展示となっていたので、
新しい生地にも触れて確認することが出来ました。

展示会と言う場は、
何か企業が新しいものを提案したり発表したりする場であってほしいと
思うんです。そうすることで
「どんな新しい商品が出てきているのかな」
「どんなモノが流行りそうなのかな」
「おもしろい発想はあるかな」ってわくわくできるものなのですが

実はそうではない出展企業も、少なからずあるのです。

例えば某メーカーさんに会場内でバッタリ会う。
「うちも出展しているからお立ち寄りくださいね」と誘われる。
「ぜひあとで伺います~。ところで目玉ポイントはなんですかー」ってお聞きすると
こういう答えが返ってきたりする。

「今年はまぁ、原点回帰ですよ。定番商品を、もう一度見直して、広げていきたいな、っていう・・・まぁ・・・目新しいものは今年は出してないんですけどね・・・」

それじゃぁわざわざビックサイトに足を運ぶ必要性がありません。
そういうブースには結局立ち寄らないで帰っちゃったりします。

 レセプション

ただ陳列しているだけではなく、
こういう使い方はどうでしょう?こういうふうに見せてみたらどうでしょう?っていう
企業からの提案が、見たいんです。

サンゲツのブースは良かったと思います。

リノベーション、といういくつかのシーンを想定した具体的なコーディネート提案と
キャンペーンガールのような(?)説明おねえさんたちが配備されていて
ちょっとだけ万博風で、良かったです(笑)

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サンゲツのブースで採用されていた
ホームオートメーションのシステムがあります。

照明の明かりを消す、カーテンを開ける閉める、エアコンをつける・・・そういう操作を
一つのシステムで電動化できるものなのですが

そのホームオートメーション機器を扱っている専門メーカー、ナスノスという会社がありました。

japantex以前より業界の一部では話題になっていたし、
「これはイチオシであるぞ!」と私も情報を耳にしていました。

正確にいうと、ジャパンテックスの出展企業ではなく、となりの部屋で同時開催している
HOSPEX(ホスペックス)という医療福祉機器の展示会のほうに出展されていたのですが
そちらに足を延ばして、ブースにおじゃましてきました。

電動カーテンレール・・・という商品は、すでに他企業が参入をしています。

ナスノスが画期的ですばらしいのは、アイテムを超えて、
カーテンやブラインド、照明、エアコン、シャッター、テレビ、オーディオ、ビデオの録画、
換気扇そして・・・・アラーム!(目覚まし時計)

それらを1つのリモコンで操作できる、後からでも簡単に設置できるということです。

那須野さんという方が社長さんなので、「ナスノス」です★
冗談ですか?ときいたら、本気です、とのことでした。

なぜ、インテリアの展示会のほうではなく、医療福祉機器の展示会のほうに出展をしているのかと尋ねると、こうおっしゃってました。

インテリアの展示会だと、電動のシステムは
「贅沢よね」「そこまでの至れり尽くせりはいらないわ」で終わってしまうような気がしましてね。
だけど福祉の世界ならどうだろうか?これは贅沢な快楽ではなく、必要不可欠な機能として需要があると思っているんです、と。

ナスノスのシステムは、カーテンだけではなくてさまざまなものと組み合わせることができ、
なおかつ低価格だ。
だから、ニトリやケユカなどのインテリアショップでもすでに取扱いをされています。
今後、リモコンで一括操作のできる「スマートインテリア」の発想は
しだいに一般家庭にも受け入れられていくのだろうという動向に思いました。

家庭においておすすめするのは、寝室。

夜が明けて目覚ましアラームが鳴る。
と同時に、カーテンが自動的にシャーっと開く。その音はとても静か。
朝日がワッと飛び込んでくる。
あなたは嫌でも(?)自然に目が覚める。

残業で遅くなりそうな夕方。
日が暮れてきてもまだ会社から帰れない。
誰もいない留守宅。
誰もいないはずの寝室のカーテンが夕暮れとともにサーっと閉じていく。
セットした時間になると、部屋の明かりがパっとついて、
カーテンの隙間からその光をのぞかせる。
まるで誰かが住んでいるような気配を演出できる。

一人暮らしの女性には、防犯的にもちょっと心強い・・・そんなスマートライフ。

カーテン生地や壁紙を選んでもらうということに比べると
システムや機能の提案というのは、ちょっと地味だし、
プランニング構築が難しいような気がして躊躇しそうになりますが、
インテリアに携わる私たちが積極的に一般のお客様にご紹介をしていくことが
まずは大切なんだろうと感じました。

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 ビッグサイトの片隅で、ひっそりと開催をされているコーナーがありました。
パネルディスカッションや、トークショーです。
内容は盛り上がっているはずなのですが、あまりにも端っこすぎました。

ICON(日本インテリアコーディネーター協会)という団体があります。
180名ほどのインテリアコーディネーターが在籍しています。
IC業界の大御所、有名人、みたいな人たちが先頭にたち
「インテリアコディネーターっておもしろいよね!」っていう熱い思いを伝えていくという
スーパープレゼンテーションというものがありましたので
今年は私はそれを見てきました。

普段、私はお客様と打ち合わせをしているわけですが
他のインテリアコーディネーターがどんなテンションで、どんな身振り手振りで
どんなト-ク技術でプレゼンをやっているのか、ほとんど知らないのです。
「見てみたい!」という強い思いがあったからです。

3名の方が壇上に立たれました。三者三様のプレゼンでした。
自信たっぷり堂々と。もしくは女優のように身振り手振り。
あるいは自らの生い立ちを明かし、身近に感じてくださいねというようなソフトな印象。

やり方は一つじゃないんだ、ということを認識し、私はある意味ちょっと自信がついた。

残念だと思ったのは、観衆の半分以上は「身内」ではなかっただろうか?と思えたこと。
満席だったのですが、同じ団体のメンバーか、知り合いか、つきあいのあるメーカーさんたちか・・・。
せっかく、インテリアコーディネーターをもっと使ってください、インテリアコーディネーターってこんなことをしてるんですよ、楽しいんですよっていうプレゼンの場なのだから

顔見知りではない「部外者」?が足をとめてくれるような、すみっこじゃない場所でやったらいいのに、と思う。
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こちらは「南三陸ミシン工房」のブース。
インテリアファブリックを通して行う、東北復興支援の一環だ。

震災をきっかけに職や住宅を失った現地の女性たちが
ミシンを使って復興をしていこう、というプロジェクト。
カーテンメーカーや縫製工場などが生地や資材を提供して、その活動に関わっています。

この代表をつとめているのが、熊谷氏。
もともとはカーテンショップのオーナーだった方ですが、その座を後身に譲り
現在はこのボランティア活動に専念をしている、という・・・稀有な方ですが

被災地についてのいろいろなお話をきかせてくれました。

「南三陸の、被災当時の写真は・・・これね。
ニュースでもみかけた景色。

で、現在の町の様子の写真が、これです。」

私は絶句。
仮設住宅が出来、2年たった今、ボチボチと道路が出来たり、なんらかの建物が出来ていたり
そういう「復興」は進んでいるものだとばかり思い込んでいたけれど
見せられた写真は・・・・ただの・・・何もない地面のまんまだった。

「地域によってね、やはり復興の進み具合には差が出ます。
復興支援の振り分けだって平等ってわけじゃない。
最初のころはみんな関心があった。義捐金も、そして、ボランティアの人間もワっと集まった。
だけど、今はやっぱり・・・来なくなりますよ。取り残されています、それが現状です」

例えば、復興支援の予算が使える。
そこそこいい時給払えるんですね、それで、仕事を募集する。
簡単な仕事・・・ガレキの撤去とか、そういう、単発のね、いい時給で募集がかかるもんで
みんなそっちばかりにいっちゃう。
すると、どこからかきたボランティアのバイトの人が、その仕事をやって
お金を受け取ってかえっていくわけです。

じゃぁ、地元の漁師に復興支援の予算がまわっているか?否、です。
地元の人間にはお金がまわってこない。ある漁師さんはね、妻子がいますよ、
でも、月15万の収入です。

みんなそんな現状です。

おかしなことになっているんですよ。

そんな話を聞かせてくれました。
少しでもみんなが協力をすると、何かが変わるかもしれません。
南三陸ミシン工房の商品は、ネットでも購入できます。
一度のぞいてみてください。
http://store.shopping.yahoo.co.jp/minamisanriku-hukko/mmk-01.html

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こちらはスガツネ工業。
家具や建築の金物を取り扱っている会社で、
私は造作家具などで関連のあるメーカーさんですが

スイッチプレートも作ってるんですよーということを知りまして、パンフレットをもらってきました。

スイッチプレートにこわだりたいというお客様はけっこういらっしゃいます。
何もご希望がないと、スイッチはパナソニックなどのワイドタイプがついてきます。
これじゃ味気ないわ、というときに、スイッチプレートのデザインが選べると楽しいと思います。

ちなみに私個人的にはね・・・・

スイッチは「20世紀式」が好きだったりします・・・(笑)

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さて、さて、さて。
もう一度お伝えしますが、今年の来場者数は27,000名でした。
(昨年の来場者数は33,000名)

ちなみにね、
「東京モーターショー」は2011年、10日間の開催で約840,000人の来場数がありました。
車に興味を持つ人は多いですからものすごい来場数です。
これでもバブル期の200万人に比較すればだいぶ減ったとのことですが。
(あの会場の混雑具合は思い出しただけでもゲッソリします(笑))

東京ドームで毎年開催される「テーブルウェアフェスティバル」というイベントは
お皿とかテーブルコーディネートに興味を持つ人で、
こちらは毎年300,000人ほどが集まります。

同じビッグサイトでの開催でいうと、
「国際ロボット展」という工業系の展示会で、4日間で102,000人だそうです。

「ワイン&グルメジャパン」という展示会は
ワイン専門と食の総合見本市ですが3日間で71,000人。

昔、「国際フィッシングショー(釣り博)」なんてものにも足を運んだことがありますが、
この展示会でも去年あたりだと40,000人ほどの来場があるそうですよ。

・・・という流れの中で、インテリアの見本市・・・・来場者数27,000人。

私もいろんな業界の展示会を見に行ったことがありますが、
圧倒的に、インテリア業界は分母が小さいのがよくわかります。

どうなの?いいのか?大丈夫?インテリア!・・・・そんな感じですよね。
来年はどうなりますでしょうか。

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JAPANTEXの開催に合わせて、オフ会というものがあります。
有志で集まる、飲み会です(笑)
今年は、ひょんなことから幹事のお仲間に入れていただき
「広報係」を仰せつかりました。

そのときの様子をザックリとご紹介します。

111名、集まりました。

何かを発信したい、何かをキャッチしたい。
情報感度の高い人たちが、それぞれが日々思うインテリアへの想いや
知らなかった情報、知識、技術・・・・そういった情報を交換しあい刺激を与え合う・・・
ひとりでは限界があっても、人が集まればできることもあります。
オフ会は、「インテリアって楽しい!」と思い、伝えていきたいと思う人たちの集まりで、
何かを得られる有意義な会だと思っています。

「インテリアの動向・傾向・流行、この先どこへ向かうの?」
そんなことをキャッチしに・・・・?いやいや、違いましたね。

その流れを作り出すのが俺たちだぜ!

っていうね。そんな集まりになっていくんじゃないかなぁこのグループは。
そんな気がしましたよ☆

抜粋して写真をご紹介します。
みんな笑顔で楽しそうでしょ。
今年参加できなかった人も、来年はぜひご参加くださいね。

ちなみに、今年の幹事さんをご紹介しますとこうなる。

ざっくりわけすぎか(笑)

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