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2019.6月のレコメンド

毎月1つづつおすすめのインテリアと本をご紹介する
今月のおすすめ というコンテンツを新しくつくりました。

2019.6月という中途半端なところからスタートしますが
以後、毎月投稿していきますので
どうぞよろしくお願いいたします。

 

さて、今月のおすすめインテリア画像は

Windows story インテリアコーディネーターがつくる72のカーテン
(三宅利佳+吉川信也 共著)

の執筆のために用意した画像です。
ですから、正確にいうと2018.11時点での気分のインテリアということになりますが
第1回めの記事なので許してください。
(そして使いまわしてごめんなさいW)

それでは、今月のおすすめをどうぞ!

★INTERIOR★

●ヌーディーカラーのイチゴ泥棒ファブリック(マナトレーディング)
●素朴なクッキーような花模様のモザイクタイル(名古屋モザイクKRE-006)
●表面がデコボコとして不均一な、グレーのタイル(名古屋モザイクEK-F3040)
●その下に置かれたチェック柄の壁紙(YORK/テシード MH1518)
●幾何学模様が刺繍されたファブリック(VILLA NOVA V3293/05)
●その上に重ねられたピンクのファブリック(VILLA NOVA 1043/176)
●彩度の低いピンク色と青の壁紙(リリカラ LW2583・2584・2587)
●ワイルドな木目のフリーリング(マルホン タモ材)

全体的にヌーディな色合いで
素朴なものときれいめに組み合わせる。
そんな気分のコーディネートに惹かれます。

———————

風は吹いていて
天気は晴れていた
ハーモニカをもって
白いスニーカーで出かけた私は
腰かけたベンチで
何ひとつ吹ける曲がない

ブランコは揺れている
血の味のする鎖
お楽しみ会でつくる折り紙の鎖
血の味のする鎖

背中を押してよと少女は言う
自分でこいでごらんと母が笑う

風は吹いていて
天気は晴れていた

腰かけたベンチで
何ひとつ吹ける曲がない

rika,2019.6.2
———————

 

★BOOK★

「7つの習慣」というビジネス本があります。
ビジネス本というか、いや、自己啓発本か。
オリジナルは1990年にスティーブン・コヴィーが書き、
日本語訳版は1996年の12月に初版が発行されました。

私がこの本を手にしたのは1997年です。
初版が出てから半年もしていないのに
書店で出回っていたのは第21刷版でしたので、
どれほどこの本がすごい勢いでブームになってたか想像できますよね。

(いまAmazonで回っているのは54刷版。
勢いは緩やかになったとはいえ20年以上もずっと売れ続けているすさまじいロングセラーよね!)

 

で、
自己啓発本というジャンルは世の中にあふれ返っていて
これまでに私も
片っ端から読みちらかしましたが
ちょっと乱暴な言い方をしますと

「7つの習慣」この1冊だけ読めばいい

そんな結論に至ってます。
はい。

 

7つの習慣-成功には原則があった!
スティーブン・R. コヴィー
キングベアー出版
売り上げランキング: 2,047

 

私はスピリチュアルなものとか
自己啓発とか、ビジネスハウツーとか、
引き寄せの法則とか、思考は現実になるとか…
そういった類の言葉を
熱狂的かつ盲目的に信じてしまう人たちを
まぁまぁ敬遠してしまう(もっというと拒絶反応してしまう)側の人間なのですが

そのくせ、そういう本を読むのは嫌いではありません。
…なんやねん、その立ち位置(笑)

———————

26歳の時に私はこの本から
「何を自分の軸にするか」ということについて考える
大きなヒントを得ました。

物事を判断したり決断するとき、
何を中心として思考しているかによって、
答えの出し方が全く違ってきます。

■家族中心
■お金中心
■仕事中心
■所有物中心
■趣味や遊び中心
■友人中心
■世間中心
■宗教中心
■自分中心

これらを中心にしていては
外的要因に振り回され
主体性のない生き方になる、ということです。
それはあなたの人生を
成功や幸せから遠ざけてしまいますよ、とまぁ
そういう思考のヒントが
この本には書かれていました。

 

これは私が考えた簡単な例です。
何かのパーティに誘われたとします。
もしあなたが

■家族中心の思想であったなら…
その日家族で外食をする約束があれば
パーティは欠席するだろう
(家族中心の人は家族の予定や意見に振り回される生活になる)

■お金中心の思想であったなら…
8000円の会費は高いなぁと思って
パーティは欠席するだろう
(お金中心の人は損か得か、モトは取れるかという視点でしか判断しない)

■仕事中心の思想であったらなら…
残業を優先してパーティを欠席するか
取引先の重鎮が参加するとでも聞けば
パーティに行くだろう
(仕事中心の人は働いている環境の中での地位で自分を定義してしまう)

■所有物中心の思想であったなら…
ブランド物に身を包み
みせびらかせるためにパーティに参加するだろう
(所有物中心の人は常に自分と他人を比較している)

■遊び中心の思想であったなら…
楽しそうなイベントに思えたら
パーティに参加するだろう
(遊び中心の人は刹那的な判断に陥りやすい)

■友人中心の思想であったなら…
あいつが行くなら私も行こう、
あいつが行かないなら私も欠席するだろう
(友人中心の人は常に社会通念という鏡に依存している)

■世間中心であったなら…
誘いを断ったら悪口を言われるかもしれないと
自分の評価が不安になるので
パーティは参加するだろう
(世間が中心の人は何事にも過剰反応あるいは被害妄想になりがちである)

■宗教中心の思想であったなら…
属している宗教団体が主催者であるならば
パーティに参加せざるを得ないと思うだろう
(宗教中心の人は世界を「信者」か「異教徒」かで判断する)

■自己中心の思想であったなら…
参加するかしないかは
自分の気分次第で決めてしまうだろう
(自己中心の人は自分に都合よく影響するものしかみない)

・・・というふうにね。
パーティに誘われたら
「行く」か「行かない」か、
答えは2つのどっちかなんだけれど
(そしてそれはどっちでもいいのだ)

なぜそうしたのかを
他人に影響されて導き出した答えなのか
それとも主体的に導き出した答えなのか
その違いは天と地ほどに人生に差をつけます。

無意識かもしれないけれど人はそれぞれ
なんらかのもの(あるいはそれらいくつかを組み合わせたもの)を
自分の中心に持っているはずです。

もちろん家族も大事、お金も大事、友人も大事、宗教も大事。
どれも大事なことだけれど
でもそれを中心においてはいけない。

じゃぁなにを中心にすればいいのか?

 

それが原理原則です。

 

原理原則ってなにかというと
「7つの習慣」の中では
個人の信条・憲法、あるいは個人に課したルールというような言葉で説明されていますが
26歳の時の私はこれを自分の言葉で言い換えるならなんだろう?と考え
原理原則とはつまり
個人の「美学と哲学」だというふうに解釈しました。

 

「どんなに忙しくても
月に一度はパーティに参加し
さまざまな人たちと交流を深め
人脈に新しい風をいれたい」

という原理原則(哲学)を持っていれば
パーティに参加するし

「本当に会いたい人には
アポをとって会うだろう
パーティは時間の無駄になることが多いから
参加しないことにしている」

とう原理原則(哲学)を持っていれば
パーティは断るはずです。

どちらも主体的に判断してだした答えなので
後悔もないし迷いもないし
そして一貫性があり、ブレません。

主導権はいつでも
他者ではなく自分の中にあるということに気づき
自分自身の原理原則(憲法・信条、あるいは哲学とか美学というもの)を
しっかりと持ちましょう、というのが
この本にかかれていることのひとつです。

 

パラダイム(概念を)シフト(変えていこう)

 

20年以上前の本ですが
時代感のない普遍的な内容なので、
今読んでも古臭さを感じません。
未読のかたはもちろんのこと、既読の方も改めて読み直すと
新しい発見がまたあるかもしれません。

もう一度言いますね。

「あそこにいるおじさんに怒れらちゃうから静かにしなきゃな」
という考え方をするのは
世間を中心軸にしている生き方で
そうすると
怖そうなおじさんがいなかったら騒いでいい、
という一貫性のない、他者軸での判断をすることになるけれど

「公共の場で騒ぐという行為に至るのは
所作が美しくない人間のやることだ
私は所作の美しい人でありたい」

という原理原則(美学とか哲学)をもって生きていれば
他人が見ていようが見ていまいが
周りに左右されず一貫性のある判断ができ
主体的に行動します。

ということです。

人の数だけ原理原則はあって
もちろん価値観も違えば宗教観も違って
世界中の人みんながみんな同じ解を出すことはありませんし
私とあなただって
違う原理原則をもっていていいのです。

美学と哲学をもって主体的に生きることは
人を正しい道、幸せ、成功といったものに
近づけてくれます。

自分の中にどんな「原理原則」を持とうか。
自分はどんな「哲学と美学」を持とうか。
つまりそれは
どういう人間(人格)になりたいかを考えることと同じです。

そんなことを
考えさせてくれる本を
今月のおすすめとさせていただきます。

 

7つの習慣-成功には原則があった!
スティーブン・R. コヴィー
キングベアー出版
売り上げランキング: 2,047
 
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