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テーブルウェアフェスティバル 2013 

東京ドームで開催中の、
テーブルウェアフェスティバル2013に行ってきました。

私は第一回目からこのイベントに通っています。
(時々、行かなかった年はありますが)
今年はもう21回目を迎えたそうですよ。
すっかり定着したイベントです。

ワインの試飲があったり、
キッチンスタジオでのデモンストレーションがあったり
楽しいイベントも企画されています。

いっそうの人だかりができていたのは「ハリオ」。
ハリオは美しいガラス、耐熱ガラスを扱うメーカーさんですが
会場では「ガラスの楽器」を展示し、
ガラス製品に対する自社の技術力をアピールしていました。

ちょうど演奏デモンストレーションをやっていましたので写真をパチリ♪

テーブルウェアフェスティバルのいいところは会場内
すべて撮影OKなところです。

今回、カメラを持参していろいろ撮ってきましたので
ご紹介させていただきます★

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テーブルウェアフェスティバルは、

●陶芸家などプロの作家が作品を展示
  器そのもののの芸術性と作品を披露する場

●食卓の演出方法を魅せるテーブルコーディネート提案

●全国の蔵元や食器ブランドがお店を構えている
   販売コーナー

という、この3つのエリアに分かれています。

 

中でも、テーブルコーディネートのコーナーは
さまざまなアイデアとディスプレイが目に楽しく
毎年これを楽しみに訪れる人も多い人気コーナーで、
わたしもこれを楽しみに訪れています。

今年は56作品が展示されていました。



コンテスト形式になっていまして
今年の「大賞」は
この画像のコーディネートだそうです。

大賞作品にも表れていますが
今年は「シックな色合い」と「和」が多かったように感じました。
華やかなテーブルセッティングもありましたが
全体的には控えめで上品、グレー系の色合いが目立ちました。


こちらもモノトーン。
黒とシルバーでシックにまとめ、
植物の葉っぱを思わせる程度の薄いグリーンを挿し色にしてありました。


こちらも、テーブルクロスはグレー。
食器の色も渋めです。

テーブルセンターに敷いたすだれ(?)のようなものと
壁の縦格子が「黄色」の色味となって
ポイントにもってきた水色の鉢に対して反対色となり
アクセントとして引き立たせていると思います。
印象としてはさっぱりとして質素な感じ?でしょうか、
「盛夏の朝食」というタイトルがついていました。


こちらもやはり、グレーがメインカラー。
紫色をちりばめてすごく大人っぽいテーブルです。
全体的に色が渋いので暗く重くなりそうなところですが
ガラスの器をうまく使って
華やかにまとめてありますよね♪

ガラスといえば、
さきほど「ガラスの楽器」をご紹介しましたが
テーブルコーディネートでもガラスやアクリルなど
透明なアイテムを用いている作品が多いのが印象に残りました。

例えばこちら。

こちらもそう。

グラス類がガラスなのは当然だとしても、
小鉢、ランチョンマット代わりに使ったプレート、
花器、箸置き、ナフキンリング・・・・。
けっこう「透明な小物」が多かったですよ。

こちらは紫とゴールド。
独特な世界観を放っていた作品です。
コーディネートタイトルは「夏の終わりの淑女会」でした。

次は華やかなブースのご紹介。


わぉ!しょっきんぐぴんく~★

このド派手なテーブルコーディネート提案をしたのは
女優の萬田久子さん。

なんとも派手で
遠くからでもひときわ目立っていましたが
よく見るとお皿やグラスなどはいたってノーマルなものを使っています。
テーブルも真っ黒で地味です。

・・・と思いきやよく見ると、
この黒いテーブルは「帽子」の形になっている!
帽子大好きを公言する萬田久子さんらしい発想、
内装のピンクのガーリーな感じと、
ちょっと毒っ気のある小物ディスプレイが
本当にそのお人柄と感性を表しているようで、
とても素敵でした。


こちらも芸能界の方、
リサ・ステッグマイヤーさんのコーディネート。
子供の誕生会という設定でとてもかわいらしい空間。
水色やらピンクやら黄緑やらとパステルカラーを使っていますが
ポイントはなんといっても「白」だと私は思いました。
スツールの白、床の白、腰壁の白。
艶消しのマットなホワイトがあってこその、
この空間のかわいらしさ、です★

こちらにもおもしろいテーブルコーディネートがありました。
座布団・・・・が

座布団、草です(笑)

非現実的ではありますけれど、
提案としてはすごくおもしろいです。
テーブルの上には球根があって花が咲いている。
おしりの下には、草、ね。

おもしろいといえば、
テーブルナフキンの「折り方」について、
いくつか印象に残ったのをご紹介します。


ナフキンといえば、くるくるっとこんなふうに丸めて
お皿の上とか、脇にセッティングするのがベーシックでしょうが
よく見るといろいろな折り方がありました。


これは花見の時期をイメージしたテーブルセッティングだと思うのですが
ナフキンが「桜の花びら」になっています♪
粋ですよね~。


これはひな祭りですよね。
わかりやすいし、楽しい。


こちらは、くるくる~っと巻いているだけのようですが
置き方がちょっと気が利いているように感じます。


同じくこちらも、くるくるーっと巻いておいただけですけれど
色のメリハリがついているからでしょうか
なんか素敵、っていうね。


白い「バナナ人間」みたいなものが
お皿に鎮座しています(笑)
凛としていて・・・ナフキンの花嫁みたい。


こちらはビヨーンと背が高い。
菖蒲の花のディスプレイ・・・5月のコーディネートだとわかります。
ナフキンは・・・・かぶと!

ナフキンの折り方というのは世界にいろいろバリエーションがあるんだと思いますが
「折り紙文化」のある日本だからこその
オリジナルな発想や独自の路線みたいなものも
きっとあるんだろうなと感じました。

ってね。
テーブルウェアフェスティバルに行くと
あれもこれも素敵に見えて
テンションがあがるんです。
そして、その横に用意されている器の販売コーナーで
来場者はまんんまと購入させられるわけです(笑)

だんだん、みなさんも
テーブルセッティング・・・・
何かやりたくなってきたのではないでしょうか。

昼過ぎから夕方までなんやかんや過ごしていましたが
時間がたつのはあっというまでした。
それだけ見応えのあるイベントです。


こちらはフランスの食器ブランド「レイノー」の展示ブース。
サンゴ柄とロイヤルブルーの色使いで
海を思わせるテーブルセッティング。

並べる料理は・・・シーフードがいいかな?(笑)


横に並べるのではなく、縦に立体的にディスプレイ。
和のセッティング空間よりも、洋のセッティング空間に
しっくり来る感じがします。


ピンク色のコーディネートですが
子供っぽく感じないのは・・・
背景としての壁紙にグレーを使っているからでしょうか。
何気に内装は重要です!

無地ピンクのテーブルクロスの上にもう1枚、レースをふわりとかけて
印象的なテーブルクロスになっています。
(・・・っていうか、どこかでみたことのあるような・・・カーテン生地ですよ)
高低差をつけたメリハリのあるセッティングですよね。

ところでテーブルクロス。
日常的に使っている人もあれば、
特別な時にだけ使う人もいると思います。
いろんなバリエーションを揃えて置けばそれはそれで楽しいのですが
収納場所の問題、お金の問題・・・・
そうそうたくさんの枚数は持てないわーってことも
ありますよね。

こちらはフィンランドのブランド「イッタラ」の展示ブース。
普通の白い、なんてことのないテーブルクロスなんですが
太めのリボンを2本垂らしただけで、
印象的なセッティングになっていました。

リボンなら場所もとりませんし、
いくつか本数を揃えておくことは可能だと思います。
こんなアイデアもいいなぁと思いましたよ。

たくさん素敵な器が展示・販売されていました。
私が感じた私なりの感想をご紹介をしましたが
10人いれば、10通りの見方があるだろうと思います。

この画像は、リチャードジノリのコーナー。
私はインテリアコーディネーターという職業の人なので
テラコッタタイルの床、
壁の白さ、
窓枠の雰囲気など
背景としてのインテリアに目をとられます。
実は、食器そのものよりも、そちらのほうに目が行くのです。

このテラコッタ床に、この白木のテーブル、
お皿のグリーンと黄色い洋ナシ、淡いクリームイエローの植木鉢・・・をトータルで考えれば
なるほど、ここに置くべき観葉植物は
ガジュマロなど濃い緑の葉っぱじゃなくて、
確かにこのオリーブの木の緑がマッチするわけだよねとか思うわけです。

食材に興味を持っている人
お花に興味を持っている人
音楽が好きな人

・・・各自、いろんな楽しみ方が出来るのが
テーブルウェアフェスティバルのいいところ。

こちらのテーブルは渋くてかっこよいなぁと思うわけですが
なんでかというと壁紙がゴールドなんですね。
ここがもし白い壁紙だったらと想像してください・・・
魅力半減なんじゃないかと思います。
インテリアとか内装ってほんとに重要よねぇ・・・と
私はインテリアコーディネーターだから思うわけですが

フラワーアレンジが素敵!と思う人、
お皿がいい!と思う人・・・いろいろいると思います。
ま、いろんな観点から自由に楽しむのが、良いのです★

ではでは、最後に私が気にいった画像をズラズラっと並べておしまいにします~。

和食器は好きです。

塗り物も好き。
黒・朱色・金の和の色使いは、
やっぱりかっこいいと思う!


「和の赤」の使い方は、”祝”の要素を感じさせる。

「洋の赤」の使い方は、”パワー”の要素を感じさせる。

イタリアらしい・・・・遊び心満載。
食器が「建物」になっていてテーブル全体がジオラマのよう。
脇に置いたスタンド照明が、ほんっとに憎らしいくらい、キュートな空間。

同じブランドの食器なんだけれど、
色違いで提案してくれると、わかりやすいよねという好例。
青とオレンジ・・・・どっちがいい??♪


正統派のブランド、
ベーシックな食器に、
シンプルなセッティング。
そしてカスミソウ

・・・ってちょっと昭和っぽい??
でも、テーブルクロスにアシンメトリー(左右非対称)に色を入れただけで
ちょっと斬新で今っぽいモダンな雰囲気を演出できています。

ではではこれで
「テーブルウェアフェスティバル2013」の感想はおしまいです!

毎年2月に東京ドームで開催されます。
ご興味のある方はぜひどうぞ!

 

jay blue
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