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チャリンコ旅行記。

2014.8.9 Sat.

MTBで旅に出たくなりました。 本当は「一人旅」がしたいんだけれど夫になんとなく言いにくい。なので夏休み中の13歳の息子を巻き込むことにしました。そんなお話です。

行き当たりばったりチャリンコ旅行・息子との2人旅

中学2年生、子供とはいいつつもちょっとは大人。せっかくの機会だし、旅のルートの検討から宿探しまですべてを息子にゆだねてみようと思いました。
どの程度のことが出来て、どの程度のことが出来ない(わからない)のか、世間の中にいる息子の姿をみてみたいと思ったのです。

行き先は決めませんでした。漠然と「北上しようか」ぐらいで。
確定していることは、出発日と帰宅日のみ。塾の予定、部活、私の仕事の予定だってありますから、とにかく戻らなきゃいけない日までに家に帰ってくること。
それから旅の最中はいっさいスマホを使わないルールにしました。スマホを持っているのは私なのですが、つまり「検索をしない」ようにしたのです。
ナビも宿の予約も観光地も美味しいと評判のお店でも、検索すればなんでもすぐに調べることが出来ますが、そうするとだれとも会話することなくすべてが終ってしまいそうなので、なにかわからなければ「人に聞く」「自分で調べる」という方法をとらせることにしました。

そんなわけで、行先からなにからなにまですべてを中学2年生にまかせまくりのチャリンコ旅は、朝6時半にスタート。
埼玉の自宅を出て、北へと向かうことになったわけです。
行先やルートを検討しておいてと何日も前から伝えていたにもかかわらず、ノープランで迎えた出発の朝。

行先もわからず出発して5分、無言でついていく私。さすがに息子が立ち止まりました。
「え、本当に僕が全部計画するの?・・・じゃぁ、とりあえずどこへ向かうか決めよう。5日間なら日光東照宮あたりまでならママでもいけるんじゃないかと思う。まずはコンビニ行って地図を見てみる」

道決めるの、当日かーい!!私の息子なので行き当たりばったりの血を受け継いでました。コンビニの駐車場で、これからの予定を決めるという作戦会議をするはめになりました。(家でやってこい)

まぁとりあえず方向が決まったので、あとはガンガン走っていく息子にひたすらついていくのみです。
私と違い息子は方向音痴ではないので、(初めて通るくせになぜ迷わないのか不思議なんだけれど)間違うことなく道を進んで行くし「太陽の位置と日本地図さえ頭に入っていれば道なんて簡単だ」と豪語するので頼もしいといえば頼もしい。

ところで私は普段なんにも運動をしていないもので、あっというまに体力が無くなりました。1時間に一度、コンビニの駐車場で座り込む。

・・に対して、体力あまりまくっている余裕のテニス部。

初日は自宅から栃木県の宇都宮まで行くことが出来ました。走行距離90㌔
猛暑の中、頑張りました☆

宇都宮駅前ではちょうど灯篭流しと夏祭りが開催されていて、浴衣を着た人たちでごったがえしていました。

さて約束通り、宿探しも息子の役目。

「えー、ママ、本当に手伝ってくれないの!?僕がひとりで今日泊まるところを探すの?」
「そうだね、やってみてちょうだい。どこでもいいよ。今日は野宿する!って判断でもいい、ネットカフェに泊まるって決めてもいい。どんな方法と場所でもいいよ。とにかく今日の夜をすごす場所を決めてごらん。条件はひとつ。1万円以下であること。もしホテルを探すのなら電話帳で番号を調べて電話するでもいい、駅前の観光案内所に行くでもいい、直接フロントに行ってもいいと思うよ」

「なるほどわかった。野宿はやめておく。平和な日本とはいえ危険だろうし。ベッドで寝たいからホテルを探すことにする。直接フロントに行ってみよう」そういって、駅前にあるいくつかのビジネスホテルを手当たり次第にあたることにしました。

1軒目「本日は満室です~」
2軒目「お部屋はご用意できます、おひとり様●●円です」←予算オーバー
3軒目「お二人様でご宿泊、ご用意できます」←予算内

お部屋に無事チェックイン。 
13才の息子、緊張気味に初めて宿の手配が出来てちょっと満足気(笑)、そして初めてのビジネスホテル体験。

ちょいと昭和な内装、狭くて汚くて(タバコ)臭いお部屋でした。初めて目にした「3点ユニットバス」に戸惑う。

「え、お風呂とトイレと洗面が一緒になってる、なにこの狭い空間。どうやって入るの・・この風呂。使い方がわからないんですけど」

部屋でくつろごうとした時、そうだこれから映画を見に行こうと息子が言いだす。
えー!映画に行くような服を持ってきてないし今から行くの超絶面倒くさい!って思ったのだけれど、 旅の計画を息子に任せた以上は従うしか、ない。不本意ながらこんな格好で映画館にいくはめに。

「るろうに剣心」面白かったです。

ホテルから映画館までバスに乗り、20時20分からの上映を観て、晩御飯に餃子を食べてホテルに帰宅、23時。

チャリンコ旅行中にまさか映画みると思いませんでした。旅行初日からなにやってんすか的、一日目終了。

さて2日目。日光を目指します。

身軽な格好。ちなみに荷物も身軽。

いくつかの着替え。
洗剤。

スケッチブック。
日焼け止めクリーム。
口紅。
歯ブラシ。

財布。
スマホ。
タオル。

5日分の旅の荷物がほんとこれだけ。こんな装備で良かったのか。まぁ、結果としてはこれで十分。

ゆるやかに続く、長い長い・・・上り坂。ゆるーくゆるーく、延々続き、またまた体力消耗。夏の日差し。みるみるなくなる体力。吹き出す汗。
ところかまわず休憩。

ママ大丈夫?足動く?漕げる?大丈夫?と息子が心配しながら、ゆっくりめにペース配分を考えてくれるようになる。死にそうになりながら日光。というか、ほぼ死んだ状態で東照宮。

今日はここまで。宿を探そう!息子が決めてきた駅前のステーションホテル。今日は昨日よりキレイなお部屋♪よくできました(笑)

晩御飯は焼肉が食べたいといって、ホテルのロビーのPCで近隣の焼肉屋を検索し始める。

「こらこら!旅行中は検索禁止っていったじゃん!フロント行って、この辺に美味しい焼き肉屋はありませんかって聞いておいで!」と言うもすでに検索終了。

「歩いて600メートル離れたとこに焼肉屋みつけちゃった。そこへ行こう」

おとなしく口数が少なくて、人と接するのが得意ではない息子。この旅行中はなるべく他人と接し、自分から話しかけたりしてほしい、というそんな目的もあったのだが、ま・・・・。

3日目。
日光から鬼怒川に向かうことにしました。途中、スコールと雷。雨合羽を用意していた息子、用意していなかった私(←だめじゃん)
雨宿りをすることに。

ひたすらひたすら雨宿り。そして、雨が止んでまたペダルを漕ぎだす。

鬼怒川到着。今日は早めに宿を探そう!と観光案内所をみつけた息子が交渉しにいく。外で待つ、母。

「江戸村のほうに4500円で泊まれるところあるんだって。そこ電話してもらって予約をいれてもらったよ」←だんだん宿の手配がスムーズになっている(笑)

よしっ、じゃ、そこ行こう♪

たどり着いたのは、宿泊客ゼロのちょっとレトロな旅館。えー!パンフレットの写真と全然違うやん。詐欺レベルの(笑)
っていうか・・そもそも部屋に「カギ」というものがついてません!(驚愕)

お風呂・・・こわい、お化けでそう、明るいうちにはいってしまおう。近所(といいつつチャリンコで10分走りましたが)で晩御飯を済ませ部屋にもどり、本日はオバケの出そうな部屋でダラダラ過ごして 旅の疲れを癒したのでした。

あたりめ。
チューハイ。
インテリア雑誌。

布団の上でこれダラダラしすぎ?(インテリアコーディネーターらしからぬ姿)

4日目。
おはよーございます。
鬼怒川から・・・さて今日はどうする?ぼちぼち折り返さないと家に戻れない。また宇都宮まで戻って1泊して帰ることにしようか?

すると、少しホームシックになった息子「自分の部屋のベッドで一刻も早く寝たい」といいだし 「今日一気に家に帰るってのはどう?」という提案を持ち出してきました。

うへ・・・走行距離130㌔か・・・行けるかなぁ、私。よしOK,そんじゃ、5日間の予定を早めて3泊4日で旅を終わらせよう。

日陰のないアスファルトの熱風の中を走るのは相当キツイ。この3日間でよくわかったことです。これ、本当に、無理。
お日様がてっぺんに来る前、午前中のうちに行けるところまで一気に進もう。
そして一番太陽がきついお昼は走るのをやめて長めに休憩をとって・・・目標は小山駅に16時までに着こう。
そんで、早めに晩御飯をとって日が暮れるまでじっと待機。
日が暮れて涼しくなったら一気に自宅に向かう。
小山駅から家までは約60㌔。
夜道は飛ばさず時速15㌔でゆっくりいけば4時間で着く。
途中休憩したりするから・・・目標5時間。
夜はトラックが多いからとにかく気を付けて走ろう。
0時までに到着する、かな、どぉ?夜走れる?やってみる?
そんな計画をして、夜間走行に向けてライトや反射鏡を買い揃えました。
(旅の前にそういうのは揃えておきなさいって話だけど)

あとは私の体力しだいです。

・・・結局、猛暑の中、平坦な街中をひたすら走るのだけでも相当に体力を消耗し・・・消耗、消耗、限界。そしてやっぱり力尽きてしまうんです。

通りがかりの店先で倒れ込んでいる私。「いやもう無理、走れません、10分ここで寝かせて」と、しばし息絶える。

24時間テレビなどで芸能人が100キロマラソンとかしていますが、要所要所で倒れ込みますけれどまさにあの状態です。そして、伴走者は涼しい顔しているというのも一緒で、息子はケロっとした顔しています。夏の暑さに「きつい」とは言ってますが体力は尽きていないわけで、つまり私だけが非力なのです。

人目をはばからず大地に寝転がること、全然抵抗がなくなりました。ところかまわず道端で寝ました。
走っても走り切れず、すぐに体力がなくなり足が動かなくなり、倒れ込んで10分休憩。  こんな状態を繰り返し、瀕死の状態でようやくたどり着いた小山駅。

体をクールダウンしたくて入ったショッピングセンターの中、なぜか卓球をやらされました。
本当に本当に体力が尽きました。
そして息子に若干の殺意を覚えました、はい。

そして、ここで私のスマホのバッテリーもなくなり、電源が落ちる。

(以降、写メありません)

そうこうして、夜間もずっと走り続けまして家にたどり着いたのは23時55分。すごい♪予定通り!

3泊4日、いきあたりばったりのMTB・息子と2人旅。
総走行距離300㌔

旅行中、息子は坂で転倒し負傷しました。

MTBのチェーンがはずれたり、タイヤの空気が抜けたり、ひととおりの想定内のアクシデントは経験しました。

夏の炎天下の中、自販機をみつけるたびに購入したスポーツドリンクやミネラルウォーター代だけで5,000円以上使いました。2人とも浴びるように水分を補給しました。

ネコの死体。
つぶれたヘビ。
たくさんのアマガエルを見ました。

殺人的な陽射し、アスファルトからの熱風。

それに比べて日光の杉並木の涼しい風といったら。

上り坂のつらさ。
下り坂の天国感。

たくさんの人に声をかけられました。

へぇ自転車で旅しているの?
どこからきたの?
どこまで行くの?
すごいわねぇ
まぁ!13歳なの。
いい思い出になるわねぇ!

この4日間の出来事が、何か一つでも息子の中に残ってくれたら嬉しいなとは思う。

あとにも先にも母と2人で旅行なんてもう2度とないんだろうな(そろそろ反抗期?)
あるとしたら、私がもっと年老いた時だろうか。
そんなことを思いながら、感慨深いチャリンコ旅行となりました。

帰宅後、夜中に私は頭痛と激しい嘔吐に見舞われ胃液なくなるまで吐きつくすことになる。疲労か、もしかしたら熱中症になったのかも。

モモの筋肉痛、サドルとの摩擦で真っ赤に腫れ上がったお尻。
(しばらくの間、まともに椅子に座れませんでした)
体はボロボロになりましたが楽しく充実した4日間。

ちょっと個人的なことではありますが、思い出に残った夏の旅だったのでここに記しておきます。
(というか、夫への報告w)

 

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