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くちなしの花。

2012.7.9 Mon.

降り続いていた雨が、電車を降りるころにはやんでいた。
たたんだ傘をつえのように持ち、その先っぽで規則正しく地面をたたきながら
駅からの道のりを歩く・・・午後7時。

雨はあがったばかりで、空気はすごく湿っている。
まとわりつく生温かい感覚にかすかな不快感を覚えながらも

「さて、今日はお仕事おしまーい」という解放された気分で
足取りは軽く、そして、ゆっくり。

すると、ふと、強烈な香りに足をとられて立ち止まる。

群生している、くちなしの、白い花。
夜が始まりだした景色の中で、その白さはひときわ目立っていて
・・・・思わず写メを撮りました。

そのとき一瞬。
私はカバンからスマホを取り出し、facebookにアクセスして

「帰宅途中にみつけた、くちなしの花~。超いいにおい、なう★」

なんて、軽い言葉を打ったのですが・・・・そして、また数秒考えて
結局facebookに書き込むことをやめました。

くちなしの花が白くてきれいだわ。
いい香りがして素敵だわ。

たぶん、自分はいまそのことを考えたのではないような気がしたからです。
くちなしの花の香りは、どのように表現したら伝わるだろう。
グレープフルーツのようなフレッシュ感はない。
妖艶で濃厚。甘くてクリーミー、そして強烈な、香り。

くちなしの花は白い。咲き始めはあまりにもきれい。
花嫁のウェディングドレスのように、純白。
だけど、少し旬が過ぎると白い花弁のフチに茶色く「枯れた」部分が見え始め
徐々にしおれていく・・・その、しおれかけているあいだにも
妖艶な香りは放ち続けているという・・・・。

道端に立ち止まって、しばらく花をながめながら
最近感じる違和感について考えてみる。

SNS(ソーシャルネットワークサービス)の世界に
あまり深入りは出来そうもない自分に気づく。

真実ってなんだろう、本物ってなんだろう、だなんて
かっこよく気取ってるフリして
手にしている飲み物は果汁3%のオレンジジュースという、矛盾した世界にいる自分に気づく。

世界は多様である。
多様の中に自分がいる。
薄っぺらい言葉を大量に吐き捨てているだけの自分に気づく。

いる場所はひとつではない。そのことを考える。
いろんな世界と交わって。いろんな場所にいていいんだ。

居場所をなくし自ら命をたった子供たちを想う。
どんな形でもいい、生きていてほしかったと親はどんなにか思っただろう、と想う。

おや?おまえは子供を殺したことがないのかい?と

くちなしの花に問いかけられた気がして
妖艶な香りの中に溺れそうになった。

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