同じ本を100冊買う人。

実業家のホリエモンと吉本芸人のキンコン西野
本を出版したところ
これがまた
すごい勢いで売れているそうだ。

 

バカとつき合うな
¥1,404
バカ売れしているらしい本。

 

私はその本をまだ読んでいないのだけれど
SNSであがってくる感想や情報をまとめると
どうやら本の内容は
日ごろから彼らが繰り返しメディアやブログなんかで話していることで
とくに目新しいことを言っているのではないようなのだけれど

例えば
なんでもすぐに電話をしてくるやつはバカだ
電話ってこっちの都合関係なく貴重な時間を奪うだけの迷惑行為でしかない
用が有ったらメールを寄越せ、というようなことや

自分探しとかってインドとか行っちゃうやついるけど
探さなくたってそこに自分はいるんだよバカ、というようなことや

グダグダしてないで行動しろ、

みたいなことが
おそらくとてもわかりやすく簡潔にまとめられ
ある種の、人生の指南書みたいな感じになっていて
そしてなにより、
この2人がパッケージングされたってことで
若い人たちに熱狂的(妄信的?)に受け入れられているようなのだ。
(誰と誰を組み合わせるのかっていうパッケージって重要と思う)

 

バカとつき合うな
¥1,404
バカ売れしているらしい本。

 

面白いなぁと私が思ったのは、
本の内容云々そのものよりも
・・・・彼らの発想と行動力!

本を出版したらさ、売れて欲しいな、って思うでしょ、そりゃ普通。
みんな1冊買ってくんないかな、って。

ところが。ホリエモンは1冊どころか

100冊買って、100冊手持ちでもってきてくれたら、
僕たち2人の行きつけの飲み屋でその人をおもてなしをしてあげようよ。

と言い出す。

 

そんなアホな。
1人で100冊も買うバカいないだろwww

と普通は思うだろうし、100冊買ってねっていう発想すら思いつかないと思うんだけど、
そのつぶやきを見て
100冊買いました、という人が本当に現れた。
ホリエモンとキンコン西野と一緒に飲めるなら!と。
しかも1人2人じゃない数。

本当に100冊も買うなんてバカだねー!
面白そう!わたしも加わりたい!
っていう連鎖反応が起きて
次々と100冊買う人が増えていく。

(なんだろうこれって、AKBの総選挙で投票権を得たいばかりに
一人でいくつもCDを購入するのと同じようでちょっと違う気もするしいややっぱり同じなのか)

ある人はamazonでポチっと。
ある人は本屋の店頭で・・・100冊(笑)

「重すぎて運べなくて台車も買いました」という人まで出てきたりと
『バカとつきあうな』という本から
愛すべきバカがいっぱい生まれていくっていう現象。

1冊、1,404円の本。
100冊で、14万・・・(笑)

 

もはや「本を買いたい」わけではないんだよね。
彼らはものを買いたいわけではなくて
その面白そうな企画に便乗して加わりたいっていう「体験」にお金を払っている。

 

ホリエモンとキンコン西野、当の本人達も
まさか本当に100冊買うバカが現れるとは!と最初は驚いたようだけど
それならそれでと、この現象をまたプロモートのネタにして
次の仕掛けにとつなげていくっていうね。

そんなあれやこれやが
ブログに掲載されているので
興味ある人はキンコン西野さんのブログにいって
読んでみて欲しいのだけど

https://ameblo.jp/nishino-akihiro/entry-12415273306.html?frm_src=thumb_module

 

とにかくまぁ、
本を出版して
「1人100冊買ってよ」っていう発想がまず
なにそれ!って思うし
そういうのをつぶやいて人を巻き込み、
参加させて当事者意識を持たせ、
なんでもエンタメ化して実現させるのって
本当にすごいなとシンプルに思ったのです。

おそらくそういうことって
事前に綿密に計画されたものではないのだと思う。
偉大なる思いつき、
そして瞬発力。
なんていうか、嗅覚。

 

え?だって彼らは芸能人だからでしょう?
あんなん特別だよ。
なんて言っちゃったら
そこで思考停止だよね。
一般人の私たちにだって
私たちのフィールドで
やれることはあると思うぞ!

ちょっと話しは、ずれるんだけど。
以前
77万コーディネート

というキャンペーンをしたことがありました。

特に根拠があったわけでもなくて
単純に、ラッキーセブンで77万。

1部屋77万でインテリアコーディネートするよ、中身はお任せで!

っていうね。
わたしのやりたいようにやらせてもらいます
77万、出してちょーだい、っていう
今思うとけっこう横暴なキャンペーンだったのかもしれないけれど

いやー、そんなのさ、申し込んでくるやつなんかいるわけないだろ

って、誰かに言われた気がするんだけど
ちゃんと3名様、お申し込みをいただいたのです。
(実際にコーディネートが完成したのは2名様)

やれるわけないだろう
出来るはずがないだろう
無理だよそんなの

 

常識にとらわれて
何もしなかったら
ゼロのままだ。

 

普通は、だとか、
失敗を恐れるだとか、
そういうの気にしてどーすんの?って思えば
まずはなんでもやってみるといいよね、ってことと

よく言われていることだけれど
人は本当にさ、
「モノ」じゃなくて「コト(体験)」に対価を払うんだな、ってこと

ホリエモンとキンコン西野の出版をめぐって
わーわー盛り上がっている世間のSNSを見ながら
わたしは思いました。まる。

告知。

カーテンの本を出版します。
インテリアコーディネーターとカーテン屋さんの共著、
ていうパッケージの本です。
まだタイトルは未定です。
100冊買ってくださる方いたら
悶絶して嬉しくて震えます。
特典なににしよう・・・。
(あ、電子書籍だからダウンロードでしたwww)

happy halloween!

(O様のリビングデコレーションより)

 

ではまた明日!