家具だけじゃない。「空間を提案する」ヨーロピアン輸入家具屋アートハウス21のオープニングパーティ

渋谷の、国連大学の近くにある
TBSハウジング渋谷(総合住宅展示場)内に
家具屋さんがひとつ、オープンしました。

えー、住宅展示場の中に家具屋さん?

て、ちょっと珍しいね、って思いましてね。
オープニングパーティにお呼ばれしたので行ってきました。

東京・表参道と、京都・三条にある、
ロンドン発のカフェレストラン「FRANZ&EVANS LONDON」から
オシャレでおいしいピンチョスのケータリングが来ていたので
(おぉ、これは、無くなる前に食べておかねば!)と、早速パクっ♪

あ、家具と関係ない話は・・・いらんって?(笑

おしゃれな空間に、おしゃれな食べ物って・・・大事よね!

さて。

この家具屋さんは「アートハウス21」といいます。
福岡筑紫野を本店とし、福岡天神、東京表参道と、
すでに3か所にお店を構えているヨーロピアン輸入家具屋さんなのですが、
渋谷のこの住宅展示場内に4店舗目をオープンされたというわけです。

(ここは来年、住宅展示場ごとまるまる更地になることが決定しているので、期間限定での出店だそうです)
(儚いっ!)

真ん中で微笑んでいる男性が、ここのオーナー、吉村氏です。
お店で扱う商品はご自分で買い付けに行っているということで
100往復?
200往復?

どんだけ行ってるか知りませんが恐らく
数えきれないほどの 日本~イギリス の渡航歴。

たぶん、たまったマイルのポイントだけで残りの人生を生きていけるに違いない(笑)

元々モデルハウスだった建物を、
ほとんどリノベーションすることなく、
家具とディスプレイの力だけでインテリアの世界観を表現したと言います。

オープニングパーティには間に合わず
ところどころのカーテンは以前のモデルハウス時のままだったり
まだ商品数が揃っていなかったりで
「これからもっと展示アイテムが増えます!」とのことでしたが
1階、2階とひととおり、建物内を拝見させていただきました。

これはなんだろ、ラクロスのアンティークラケット?
カーテンレールになってました。

 

展示の家具類は受注生産で納期は6か月くらい。
キャビネット類は40~50万あたり、
サイドテーブル・リビングテーブルは20万前後といった価格帯でしょうか。

 

これね。
サイドテーブル。
なんとなく「仕掛けがありそう」な怪しい雰囲気(笑)

あ、椅子になるのね、っていうね。

イギリスって、日本と住宅事情(広さ感)が似ていて
アメリカだのの家具に比べるとコンパクトで、っていう印象があったのですが
・・・そうでもないな。
けっこうまぁまぁ大きいのもある。

 

 

ミラーかわいいよね。

家具だけじゃなくて小物も揃えています。
例えばこういうクッションとか。

ウォールミラー。
わたし、これ、可愛いなと思いました。
丸い形で、レザーにステッチがいれてあって、コンパクトで、
ストップウォッチみたいで。

 

わたし、「革」好きなので
引き出しのツマミのこんなレザーも、すごく好きです。

これはね、カーテンが間に合わなかったので
「とりあえず」ぶら下げておいたものなんだそうだ。
見ために反して
触るとけっこうな薄手の生地で驚いたのだけれど
トロンとして
めちゃめちゃ触り心地が良くてシットリしてて
(なんでもかんでも触る女)
ステキだったので

へぇ・・・このままでいいじゃん

なんて思ってしまいました。

 

とかね、

 

いたるところに、吉村さんのこだわりと愛情が感じられるお店でした。

クラシック家具、って皆さんはどう思いますか?

吉村さんは言いました。

例えばね、渋谷青山表参道・・・たくさんの家具屋・インテリアショップがあるの。
僕はそれらを徹底的に回りました。
どのお店も「モダン」ばかりでした。
ある意味、選択肢がない。

ってね。
確かにそうなんです。
これだけの数のショップがあっても
基本的に「モダン」ベースがほとんど。
それはそうなのだ、確かに世界的にいまインテリアは「モダン」が基軸になっているし
そういうものが求められているのだろう。

そんな中、
アートハウス21」という
クラシックテイストの輸入家具屋を出すということは
画一的なインテリアの世界で、選択肢を広げたい、一石を投じたい、
そんな思いがあるのかもしれません。

そして。

インテリアのデコレーションで思うのは
「間取りがとても大切だよなぁ」ということ。

日本のマンションなんか、
一面がダーっとサッシで、
その向かい側がダーっと壁で、みたいなね
よく言えば「窓が大きくて日当たりが良い」なんていうメリットなのかもしれませんが

壁がないと魅せ場が作れないじゃないか!

・・って書いてて
なんか伝わらないような気がしたので
その辺の紙に簡単に絵を描いたじょ。

 

伝わったかい?
まぁ、そういうようなさ、
インテリアデコレーションの提案というようなことも
アートハウス21は表現したいんだな、とも思いました。


(壁がないなら、パーティションで「疑似カベ」を作ってあげるとかね)

そんなわけで、夏の暑い夜。
バンドの生演奏なんかも用意されていて
家具屋さんのオープニングパーティ、というよりは
JAZZライブを聴きに来たような居心地の良いひとときとなりました。

立食パーティってさ、
真ん中に大きいテーブルがあって
そこに飲み物や食べ物があって
それを中心に人々が寄って来る、みたいなイメージでしょう?

そうではなくて、

ソファに座って歓談している人、
そっちのテーブルで談笑している人、
あっちのベランダで風にあたりながら飲んでいる人、
バンドを聴いている人、
それぞれが思い思いの場所に散って
時を過ごす、
そういう自由な感じが良くて、
そういうのがオシャレなパーティというか、
そういうふうに過ごせるようなインテリアというか、

このパーティそのものも含めて
アートハウス21」的な空間の提案なのだろうなと思いました。

来年には壊されてしまう期間限定のお店です。
ご興味のある方はどうぞ足を運んで見てくださいね。
そして、
福岡と表参道のお店は、壊されませんので(笑)そちらもどうぞ。
詳しくはアートハウス21のホームページを。