マーマレードジャムとミルクティ

朝がきて
ボサボサの頭を
シャワーでリセットする

8枚切の薄っぺらい食パンを
トースターにつっこんで

バターとマーマレードジャムを
塗りたくる

お行儀悪く
キッチンで立ったまま
それを口にほおばり
時計の針を気にしている

インスタントのミルクティーは
温かいだけが取り柄だ

パンの耳が好きじゃなくて
いつもこうやって
残してしまう

たったこれだけ!
食べちゃえばいいじゃんか

って他人は言うだろう

でも
その
たったこれだけが
最後どうしても食べられない

そういうことって
あるんだよ

人生は
そういうものだ

許容してくれないかな

不完全で
未完成な

インスタントのミルクティと
食べ残しのパンの耳のような
人生を。