インテリアコーディネーターは「女性」のほうが有利か?

BLOG
K様のリビング。
さて、どのようなお部屋にしましょうか・・・これからプランニングスタートです。
お楽しみに!

さて。

インテリアのご相談をいただくと、まず最初に顔合わせの打ち合わせをします。
現地の様子や状況などを拝見させていただき、部屋の採寸とか間取りを確認しながら要望をお聞きして、持ち帰ります。

そして後日、コーディネートプランの提出、という流れになります。
それがだいたい2週間後です。

依頼の条件はなにもありません。
女性限定とか、予算いくらい以上とか、そういった制約のようなものはなにもありませんので
誰からでも問い合わせを受け付けています。

ご夫婦、子育て世代、あるいは独身・・・さまざまです。

ところで、「インテリアコーディネーターという仕事は、女性のほうが有利である。なぜなら、相手(お施主さん)が女性(奥様など)だから、家の相談に乗るのに適しているからだ」
という声を聞く事があります。昔からそんなことが言われていた傾向はあるように思います。

ところが、実際は、どうかしら?
例えばキッチンのお話。
「女」という理由だけで、無条件に自動的にキッチンのプランニングのことがわかるだろうと思うのは単なる思い込みでしかなくて、
内緒にしているけどぶっちゃけ全然料理なんかしないのよ私、っていう女性コーディネーターだってたくさんいるんですよ、いやほんとに。
だけど、なぜか女という理由だけで、家事全般に対して「説得力があるように」勘違いしてもらえる、っていうね。

男性コーディネーターからこんなボヤキを聞いた事があります。
「俺の方が料理するぜ、家事するぜ、家のことよくわかってるぜ。なのに、インテリアの相談は女性じゃないと理解できないと思うので変えてもらえませんかってお客さんに言われて、担当外されることがあるの。頭にくるぜ。インテリアのことは男はわかんないだろ?っていう根拠のない風潮、変わってくれないかなぁ」

ってね。
私の好きな建築家、故・宮脇檀さんも、著書の中で同じようなことをボヤいていました。
俺の方が住宅のことに関してよっぽどプロフェッショナルなのに、施主が納得してくれない。
俺が男だからっていう理由だけで「インテリアのことはわからないでしょう?」って言ってくる。
クソったれ!ってね。
(そんな表現はしてないけどwww)

それでも建てたい家 (新潮文庫)
宮脇 檀
新潮社
売り上げランキング: 381,160

まぁ、いろいろお悩みがあるもんです。

そうはいってもね、女性の住む部屋に、男性の設計士やコーディネーターが上がり込んで打合せとなると不安に思う人もいるのでやっぱり女性のほうが有利ですよ!ていう声も聞きます。

まぁ私はよくわかりません。
不安に思う人は女性にしてもらえばいいと思いますし、そうじゃなければ、特に性別は気にする必要はないのではというふうに思っています。

それから、インテリアのお客様は女性(奥様)がメインという思い込みも、実は間違ってます。

ジェイブルーのお客様は、男性も多いんですよ。
仕事が終わってからの時間に合わせて打合せすることも日常茶飯事なので、夜に男性の家にお邪魔することになります。

打合せが20時スタートってこともありますし、23時スタートってこともありました。

「えー!りかさん、女一人でノコノコと、男性の家に夜行くの!危険じゃないですか!?」っていうこの質問、昔はめちゃめちゃもういろんな人からしょっちゅう言われていました。

正直に言いますが、貞操の危機にあったことなどただの一度もありません。
NEVERです。

ナンパされた人の家にノコノコついていくわけじゃないんですから。
お客様、です。

そして、この質問、最近めっきり聞かれなくなりました。
いや、本当に言われなくなりました・・・。

え?なに?45歳はもう「そういう心配はしなくていいだろう」っていう判断?(笑)