玄関のカーテンをご提案するときのプレゼン資料の話

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プレゼン資料の話をします。お施主様はあまり興味がないかもしれませんが、ブログをお読みいただいているインテリアコーディネーターさんには少しぐらいは参考になるかもです。

これは以前ブログでご紹介しましたが、玄関のカーテンのご相談があってご提案した資料の画像です。カーテンの提案をしてくれと言われ、実ははAプランとBプラン・・・2つの案を用意しました。私の頭の中ではAプランが本命で、Bプランはあくまでもかませ犬、実際にお決めいただいたのはAプランとなりました。

プレゼンの資料はA3の紙、一枚だけ。(サンプルの布地は用意してます)
そして、やたらでかくて分厚いデザイン本を1冊持って行き、ページを開いてこう説明しました。
「これはクリスチャンディオールの、オートクチュールのデザイン本です。左端、このピンクのディオールのドレスを玄関のカーテンにしたら素敵だと考えました」と。

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クリスチャンディロールの本

そして、もうひとつ。職人技の手縫い仕事をプラスする提案を続けました。アイデア提案の段階ですが・・・プレゼン資料をもう一度ご覧ください。もう「試作の画像」が貼りつけてあるのに気づきましたか?つまりAプランに決まるだろうと私は思い込んでいたし、縫製工場のゴトーさんもソッコーで試作し対応くれていた、っていうね。そんな裏の動きがあっての、資料づくり。

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実際に納品された玄関
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ご提案した瞬間に御客様は気に入ってくださいました。もちろんB プランもご提案しましたが「Aプランがいいわ」と即決してくれました。プレゼンがうまくいって良かったなぁと思いましたし、デザインそのものも私自身とても気に入っている案件です。打ち合わせ資料としては「たった1ページ」ですが、いろんな人の協力や思いがつまってお客様に届いています。


このまえプレゼン資料は「プレゼント」だという思いで作っている、という話をしました。忙しい時もあるし、テクニックが追い付かない場合もあるし、ちょっと乱雑になってしまったようなプレゼン資料も過去にはもちろんあります。たくさんあったと思います。残念ながら。正直にいいますが。けれでも、今はとにかく「これはプレゼントだ」と自分に何度も言い聞かせながらパースを書いたり、資料を作るようになりました。基本的に絵が下手くそなもんで、見る人がみれば幼稚な資料なのかもしれませんし、来年の自分が昨年の自分の資料を見れば「なんじゃこりゃ」ってなるのですけれど、
「今」の私なりの精一杯でやるしかないのでした。