デザイナーショーハウスストーリーact7 スクラップの壁

リレー形式でお届けしています
デザイナーショーハウスストーリー
6話まで進んできました。

act1 エピローグ(jay blue    2015.10.9up)
act2 プロローグ(CBSOWM 2015.10.9up)
act3 コンセプトとラフ案(jay blue   2015.10.11up)
act4 壁紙を選ぶ(CBSOWM 2015.10.11up)
act5 進みだしたプラン(jay blue  2015.10.12up)
act6 ずれた額縁(CBSOWM 2015.10.13up)

今回が7話目となります。

ここでチラっとブースの写真をアップします。
たくさん矢印をつけてみました。
ね。これだけの内容をひとつひとつご紹介しようと思って
書きはじめたリレーブログなのです。

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・・・で、す、よ。

なのにまだ「壁の話しかしてません」
えーっと。
このリレー、先が長くなりそうです・・・。

というわけで、えーっと、次すすみます。

向かって右側のディスプレイのお話をしたいと思います。
ここにはたくさんの紙切れが貼りつけられていて
ブースを見に来てくださった方々の目に
一番印象に残った部分ではないかなぁと思っています。

今はなんでもネット上で情報を集めるし
スマホやPCの中にそれをスクラップをしているというのが主流かもしれませんが
一昔前まで情報は「紙媒体」だったし、
とっておきたい事柄は切り抜いてスクラップしていくというような
原始的な方法をとっていたものでした。

「思い出コレクター」のディスプレイのひとつとして
そんな名残をひきずってみたのがこの、スクラップの壁です。

そういう柄の壁紙、というのも世の中にはあったりするわけですが
「本当に切り抜いたページを貼りたい」というのがこのディスプレイのポイント。
本物じゃなきゃいやよ、と。
どうしてもやってみたい表現のひとつでした。

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切り抜きのイメージ画像を吉川さんに送りました。
色あせたセピア色の紙。
モノトーンの世界。
年月を経たことをうかがわせる自然な、劣化。
こんな感じの雰囲気でいきませんか。

OK.
若干、青なら使ってもよしとしようか。
大きさはバラバラでもいいよね。
マンガ、雑誌、小説、写真集・・・
「お気に入りのページをスクラップしている」というコンセプトで
いっぱい集めよう。

そうやって、私はわたしなりのコレクションで、吉川さんは吉川さんなりのコレクションで
せっせと切り抜きを集めました。
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これがまた、持ち寄りますと
なるほどお互いに「それっぽい」ものを切り取っている。

谷川俊太郎の詩の一部分。
星の王子様が消える瞬間のページ。
絵本「アンジュール」の、犬が捨てられた瞬間のページ。
素敵だなぁと思ったイラスト。
BLANKY JET CITYのインタビューが載っている音楽雑誌のページ。
内田百閒の小説の一部。
ムーミンの小説の一部。

・・・って、いかにも私っぽいセレクト。

そして吉川さんのほうも本当にガチで、吉川ワールドな切り抜きの数々。

設営の時に吉川さんがささやきました。

「りかさん、これさ、バーサス・・・・」

回 デザイナーショーハウスストーリーact8「VS」へ続く★