寝室。


103号室、ご夫婦の寝室。

二人が新婚旅行で訪れたモロッコの雰囲気を
ちょっとインテリアに取り入れてみたんだよ、っていうそんな設定にいたしました。
素敵な旅先の思い出をインテリアコーディネートに取り入れたいと考えるのは
実際にもよくあることだと思ったからです。
モロッコインテリア、ちょっと最近流行っているような気がしまして
そんなトレンドを意識してみました。
(あれ?「都会の中の森」という共通コンセプトはどこへ消えた(苦笑))

まずは壁紙。
イギリスのブランド、コールアンドサン社のもの。
品番はこちらMANOR HOUSE94/8043
トルコブルーの発色が美しいデコラティブな柄を選びました。


ババンとアクセント、柄も色もイッキに空間のテイストを決めてくれる。
これだけ個性的な壁紙を選べば意外とインテリアづくりは簡単です。
何を置いても、絵になるように仕上がる。


レースカーテンは柄物をセレクトしたしまして、
うねうねしたモチーフを取り入れました。
VISにコレクションされているインドの生地、リリアンシアーです。

シャンデリアをつけたら「クラシカルな部屋」で終わってしまう。
じゃなくて、ちょっとエスプリの効いたイメージにしたい。
それで、こんな照明にしました。

デザイナートードボンチェのガーラント。

壁もファブリックも、青だらけ。
青い寝室、寒々しい印象になったらアウトです。
緑がかったトルコブルーを選び、そして隠れた重要なキーカラーは実はゴールド。

金色を感じる色が生地に使われていたり、
照明の白熱球など、

ゴールドが隠しカラーになっています。

ですので、青い部屋ではありますが
全体として温かみのある印象になっていると思っています。

枕カバーは、
一番奥側が、Timesのコレクションからセレクトしましたトルコのシアー生地、
サンライズ。シアーで中が透けますので内部に別布を重ねた2重構造にしています。
サイドにトリムをあしらいました。

真ん中の大きなクッションは
同じくTimesコレクションからイタリアの生地、シアターという商品。
華やかで光沢のある大胆なストライプ。
どちらもマナトレーディングが扱いの生地です。

一番手前は、ニヤノルディスカの生地、無地のブルーと
ゴールドの柄物を切り替えて作ったもの。
デットストックです。

さて、103号室の中で一番気楽にコーディネートしたのがこのお部屋だったのですが
不動産屋さんのご案内で内覧に来た方に一番反響があったのが寝室だと聞かされまして
わたしとしてはちょっと意外でした。

特に何というほどのテクニックもないシンプルなコーディネートでした。
壁紙の印象が強いからでしょうか。

建具(ドア)も、女の隠れ家ルーム同様で特注オーダーしたものです。
サンメントを回した白っぽい部分は「F15-80B」
それ以外のところは「F15-50B」
それぞれ日本塗料工業の品番で色指定して塗装をかけてもらっています。

103号室の寝室、そんな感じです。